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[講義 書の見方を教えて-それには古典の名債を見る-]
掲載:2003/2/4
著作:野尻 泰煌(たいこう)
原稿:オリジナル
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唐時代の楷書は凄いね。あんなに整って書けるものなのか。いやーそれはそれは大変なこと。にしても上手い書だね。字形が素晴らしいでしょ。書くには大変だけど見るにはわかりやすいね。一点一画あますところなく細かく見てみるとわかる。技術力は至高の域に達している。字形構成法の至高の書それが楷書。楷書は的確な判断で見方として把握できるよ。一画でも損ねると下手上手が一目でわかるから。
字形構成法って楷書だけではない。漢時代の隷書(れいしょ)もあるしその前の篆書(てんしょ)もある。隷書は面白い。左右に広がりがあってバランスが何よりもいい。左右が同じ重さで安定感がある。古代人の美感といえる。ハンコによく使われる字は篆書。これら整った文字はわかるけど、づらづらと続いた字がわからない。あれを草書という。読めないし何が書かれているのか読めない人がほとんど。プロでも読める人はほとんどいない。でも線が奇麗だと思わない?書って読むことをしなくたって見て味わえばいい。全て何から何まで認識して鑑賞するなんてなかなか出来ないよ。だから先ず自分が出来る所からはじめればいい。それには先ず眼に入るところより知ることだよ。線が奇麗とか字形が格好いいとか。その部分を充分に時間かけて把握するんだね。いづれそれだけでは満足しなくなるから、そうしたら何からはじまるのか楽しみだね。そんなことをしていると文化全般を手になってくるでしょ。ならないかもしれないけど。とにかく古典を見ること。書きたければ一点一画落ち着いて書いてみること。これにつきる。
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