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[講義 書の見方を教えて-書は字形から見るもの-]
掲載:2003/1/28
著作:野尻 泰煌(たいこう)
原稿:オリジナル
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はじめての体験で毛筆を手にして文字を書くとする。ギクシャクした下手な字になった。誰が見ても下手な字として認識できるであろう。
「さて、字の形がギクシャクしていれば下手なのか?」
只単に下手に見えれば下手なのか?下手に見えるけどいい字だということもある。下手に見えるけど味わいのある字だとういうこともある。拙(つた)なければ拙いまま美しい書もある。そこが書の面白いところだ。
「では、手馴れた字が上手なのか?」
手馴れた分だけ上手に見えてくる。手馴れた字だけど雑な字がある。雑だけどなんとなく上手な字もある。手馴れてなお上手に書かれている字もある。手馴れすぎてイヤミに見えてくる字もある。上手さに倒れた字もある。
こうしてみると書には下手上手がないのか・・・いや、ある。意識に倒れたものは下手であれ上手であれ、あまりよい結果にはならない。その人がもっている自我感。なにげに書けている書、その境がわかればしめしめ。
では、なにを基準にすれば書を更にわかるのだろう?
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