書作制作の現場からNo.7
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平成13年6月10日(日) 東十条ふれあい館 9:00〜21:00 |
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全ては最短距離を通る いよいよ6月に入った。会館が閉館する関係であと1回で取り合えず終了となる。今日の先生は調子悪そうだ。話によると寝不足らしい。気が高ぶるのか作品制作の前日はいつも眠れないとのことだ。やはり本来の先生のやり方では、調子の良い時にやるものだから、現代のようにキッチリスケジュールが決められていると違和感が感じるのかもしれない。 さて、今回は先生の紙の使い方について書こうと思う。書道用の紙というのはいちを規格があるようだ。半紙・半切・全紙・2×8などがそうだ。今回は全紙サイズと2×8の半分サイズで作品制作を行った。作品制作を行う際、恐らく多くの方がこの規格にのっとったサイズで書く。そこでその分の紙を買っておくのだが先生の作品制作の進め方と紙の関係というのは面白い。紙はなんとなくグロスで買っておくようだ。というのは、3年前の紙とか、古いので7年前の紙とかが置いてあるからだ。ある程度作品制作が進むと在庫しておいた紙がなくなっていく。後、どの程度あるか先生は計算にはいれない。すると全紙なら全紙の紙がなくなる。「全紙の倍の紙があります」と私が言うと「それじゃあ、それで書こう(左写真)」と、その倍の全紙に全紙分の作品を2回分書く。そして必要な方を切ってとっておく。当然、コスト的には割高になる。全紙を倍につなげるには、貼り合わせてもらう分のお金がかかる。また、倍の全紙作(5/29のような)を書く時がくるかもしれない。しかし、先生はおかまいなし。今、紙が無い。そして今必要だから使う。倍の全紙が必要になったらその時にまた買えばいい。そういう考え方だ。つまり先のことは誰にもわからないということ。現代はとかく本来見えない先の事象に拘り過ぎて、今を見失いがちである。政治や企業は、ある部分仕方がないかもしれない。しかし、個人はどうだろう。先を考える前に今をどうするか行動にうつすのが先だろう。全ての自然現象は、最終的に最短距離を通ろうとする。それは未来を予見しているわけでは勿論無い。今に対してのあるべき行動にうつしているに過ぎない。結果的にそれが最短距離となる。 |